医療費を安く抑えられる?ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は「後発医薬品」とも呼ばれ、先発医薬品の特許機関が終了した後に製造・販売されます。先発医薬品とは、名前の通りに先に開発された医薬品のことで、新しい有効成分の薬(新薬)です。後発医薬品は先発医薬品と同じ有効成分が同じ量含まれていて、同等の効果・効能があり、用法・用量も先発医薬品と同じとなっています。しかし、薬を処方してもらう際には後発医薬品の方が安く済みます。

これは、医薬品が製造・販売されるまでにかかる期間と費用の差が関係しています。新薬を開発する為には、まず新たに有効成分を探すことから始めます。次に薬になるのかどうかや、有効性や安全性を確かめる為に臨床試験等を実施するといった、様々な研究が必要になります。一つの医薬品が完成するには数十年の期間が必要で、費用も数百億〜数千億円かかるとされています。

一方の後発医薬品は、先発医薬品で有効性や安全性が証明された有効成分を製剤化するので、開発期間が短縮されて費用も抑えることが可能です。そのため、先発医薬品と比較して後発医薬品の値段も安くなるというわけです。同じ効果があって先発医薬品よりも安く購入できる後発医薬品は、医療費の負担軽減にも繋がる為、今後ますます注目を集めることが予測できます。