医師になるまでは大変です

ありとあらゆる病気を治す天才外科医ブラックジャック。もちろん実在の医師ではありません。手塚治虫原作の漫画に出てくる金を積めば直せない病気はないという伝説的な名医になります。しかし、このブラックジャックは無免許医です。皆さんが普段行く病院に無免許医はいません。なぜなら無免許での利用行為は犯罪だからです。医師とは、人の生死を左右する重要な仕事、そして医師免許は国の法律に基づき発行される国家資格だからです。

医師の免許といっても運転免許のように簡単に取得できるものではありません。座学と実習を受けるのは同じですが、医師免許取得までに難関がいくつも待ちうけています。まずは医学部に入るための高い競争率を勝ち抜き、医学部に入学することがそもそものスタートです。一般の大学は4年制ですが、医学部の場合は6年制です。この6年間で病理学や生理学について学び、様々な実習を通してスキルを養います。卒業したら医師になれるわけではありません。卒業もしくは卒業見込みでたどり着けるのは医師国家試験の受験資格になります。

医師免許はこの医師国家試験に合格することで初めて取得することが出来ます。しかし、例年の合格率は90%とも言われるのでそんなに苦労することはないでしょう。そもそもが超難関を潜り抜けてきた人たちですから。医師免許を取得すれば医師です。医師ですがまだまだ医師の卵という段階になります。分かりやすく言えば見習い医師ということです。研修医の身分では、とても高い給料とはいえませんし、まだまだやらせてもらえることも多くありません。臨床研修を二年以上行って初めて一人前の医師になります。

一人前の医師になってからのキャリアの積み方はそれぞれです。王道は医局で出世争いをする道ですが、独立開業したり、普通のサラリーマンと同じように転職をしたりといった具合です。今の日本はとにかく医師不足ですから、医師の求人案件などよりどりみどりです。医師転職・求人専門のドクタービジョンのように、医療系求人サイトも登場しているぐらいです。また、医師免許を持っていても別な仕事をするなんて人もいたりします。医療ジャーナリストや医療・製薬関係の会社に勤務したり、最近では医師免許を持っている芸人さんなんていうのも出てきているみたいですね。医師免許というのは一生有効なので、医師に戻るということももちろん可能です。

医師免許は社会的地位や高収入がある意味保証されていることから、誰もが憧れる資格といえるでしょう。事実、医学部受験の志望者数は年々増えているようですよ。